糖尿病教室

| コメント(2)

先日の土曜日、戸田中央総合病院が行っている糖尿病教室の「あさがお倶楽部」さんで、講演をさせていただきました。

この日は、糖尿病専門の田中副院長先生の患者さんたちが集まって、「最後に運動したのはいつですか?」というタイトルで、看護師さんや栄養士さんや薬剤師さんなど様々な職種の職員の人たちと一緒にワイワイ楽しく座談会を行う、ということで、その前に30分間、ボートのオリンピック選手として、スポーツってこんなに素晴らしいものなんだよということをお話ししてほしいとのご依頼をいただきました。

ちょっと考えた結果、「なぜボートを漕ぐのか」ということをテーマにすることに決めました。
だって、日常生活を送るうえで、ボートを漕ぐことって必要ないからです。
それなのに、なぜ私は人生をなげうって13年間もボートを漕いだのか。
そこに、糖尿病患者さんたちにも共感してもらえる部分があるのじゃないかと思ったのです。

初めての、座って前を向いての講演です。
今までは前に立って、聴いている方たちを見渡しながら話すことしかなかったので少し違和感がありましたが、その分カンペを堂々と見られるので逆に安心でした。

患者さんは、だいたい10人くらいお集まりいただきました。
職員のスタッフさんもたくさん聴いてくださいました。

講演では、高校からボートを始めて、主に日本代表になるにあたって一番苦労した減量についてを中心にお話しさせていただきました。
たぶん、患者さんにとっても一番共感しやすいところだと思ったし、私自身が患者さんたちの気持ちがわかるので、これにしました。
それに、逆にトレーニングのこと話しても共感してもらいにくいでしょうから。笑

高校からボートを始めたというくだりで、一女ボート部がモデルになっている小説「レガッタ!」の宣伝をちゃっかりさせていただきました。
この1巻の帯に書いてある「なってやろうじゃない、そのオリンピック選手に」というのの「オリンピック選手」がどうやら私がモデルらしいという話をしたところ、なんだかちょっとうけていました。
まだ2巻目は読んでいないので、早く読まねばと思っております。

オリンピックのレースのDVDも流しました。
まずは、私がちゃんと5年前にはオリンピックに出ていたことを証明しなければと思いまして。
ボートをご存知の方いらっしゃいますか?と聞いたところ、2名の方がご存じで、誰もいないと思っていたので嬉しかったです。

私は現役の頃は悪い減量法ばかり行っていたので、だんだんと少しのエネルギーでもたくさん動ける「省エネな体」になってしまい、ほとんど食べなくても体重が落ちなくなってしまい、オレンジ1つ食べるのも怖くなってしまった。
けど、そんな死にそうな思いをしても最後まで頑張りきることができたのは、支えてくれた人たちがたくさんいたこと、そして、両親や応援してくれる人たちの期待に応えたい、頑張ったことをほめてもらいたい、という一心だった。

というような話と、

オリンピックの翌年からひどいスランプに陥り、その時こそ本気でもうボートを辞めたいと思ったし、ボートを漕ぐのが嫌だとこんなに本気で思ったことはなかった。
けど、それでもあきらめずに復活するまで頑張ることができたのは、チームの仲間の一言と大きな支えがあったから。
「オリンピック選手だって人間なんだから、いい時だってあれば悪い時もある。周りは気にせず自分のペースで頑張ろうよ」
この一言で、また表彰台に立ってみんなの笑顔が見たい、という強い思いが生まれて、それを支えに頑張ることができた。

そんな話をしました。

そして、競技スポーツは別として、運動は決して辛いものでもなく、頑張らなくてはならないものでもない。
自分の無理のないペースで、継続することが大事なんだ。
しかも、1人で頑張ろうとすることはない。
家族や仲間と一緒に運動するだけで、1人にはない充実感も感じられるし、誰かと一緒なら頑張れる。

という話もしました。

現に私も、今は気が向いた時しか走らないし、高校時代の友達とマラソンに一緒に出ることがモチベーションとなって、自分のペースで好きにランニングを続けています。

結論、

こういうことでまとめました。

皆さん共感してくださって、好評をいただきました。

あとで聞いたスタッフの看護師さんの話では、患者さんの中にはずっと柔道をやってらして、1つ階級を下げて出る時など私と同じような厳しい減量をし、ご飯を1口食べるのも怖かったからすごく共感できた、という話をしていた方もいらっしゃったようです。

講演の後は、2つのグループに分かれて座談会。
私も混ぜていただきました。

みなさんご自分の方法で頑張っていらっしゃって、中には13キロや15キロくらい数カ月で痩せた、という方々もいらっしゃいました。

やっぱり、結果が見えないと苦しいですが、目に見えて体型が変化してくると、嬉しくてもっともっと頑張ろうという気になるんですよね。
患者さんもみんな同じ気持ちでした。

この座談会、すごく楽しかったです。
久しぶりに、内科外来の職員に戻った気分でした。

私もみなさんの健康をとても応援したくなりました。
また何か機会がありましたら、ぜひ力になりたいなと思いました。

コメント(2)

お題目からして、ボートの展開になるとは思ってもみませんでしたが…
ひたすら筋力勝負みたいなイメージがありましたが、「1 水をつかむ」、「2 風をおこす」(←早く読んでみてくださいね♪)、と読みながら、なるほど奥が深いスポーツだと思うようになりました。

「レガッタ!」では、まだ育ち盛りの高校生の場面だからでしょうか…たくさん食べて筋力をつけて体重も増やそうとしてる風にも感じますが、減量のお話しに触れますと、やはりボートも軽い方が早いのでしょうか?

ボートで減量が必要なのは、脂肪で太りすぎの場合と、「軽量級」という区分でレースに出場する場合です。
おっしゃる通り、筋力勝負はあると思います。
なので、一番の理想の体型は、体が大きく手足も長く、脂肪が少なく筋肉がいっぱい、だと思います。
筋肉で体重が重く、それに技術が伴っている人が一番強いと思います。
なので、体重無制限の区分では欧米の選手の身体の大きさには日本人はとても太刀打ちできないので、軽量級という区分で出場するため、制限体重のできる限りギリギリのところまで体重を落とすが筋力は落とさず脂肪で体重を減らす、ということが必要になってきます。
高校生は発育上減量は危険なので、高校生には軽量級という区分はありません。
レガッタ!のようにたくさん食べてたくさん筋力をつけることが勝利への道だと思います。

コメントする

Profile

熊倉美咲
熊倉 美咲 (くまくら みさき)
所属:
一般社団法人TMG本部
生年月日:1983年3月29日
血液型:A型
出身地:埼玉県桶川市
出身校:早稲田大学卒
信念:
諦めたらそこで終わり。
今、その時の自分の最大限の力で頑張り続ければ、きっといつか必ずうまく行く時が来る。