公認水泳コーチ研修会

| コメント(0)

一昨日の日曜日、ボート協会の強化部の方々と水泳のコーチ研修会に参加してきました。

最初に講師の方に挨拶に行くというので控室に行くと、なんと最初に出てきたのは設楽コーチ。
設楽コーチというのは、私が中学生の時に3年間スイミングスクールでお世話になったコーチです。
早稲田の先輩でもあるため大学入学が決まった時に一瞬挨拶に行きましたが、お会いするのはそれ以来なので10年ぶりです。
相変わらずの迫力のオーラを放っておられました。
でも私のその後のボートでの活躍もよくご存じでいてくださり、講師の方にいろいろと私のことを紹介してくださったのでとても嬉しかったです。
私は高校からボートなので、なぜ水泳を続けなかったのかという講師の方の問いに、設楽コーチが「コーチがだめだったから逃げられました、ガハハ」と言われ、ちょっといたたまれなかったです。笑

あ、なぜ設楽コーチが出てきたかというと、今は日本水泳連盟の常務理事をされているからです。
オリンピックの解説などもされていて、北京の時にボートの解説の黒川先生がいろいろ話したとおっしゃっていました。
ご本人もモスクワオリンピックにバタフライで出場され、バルセロナオリンピックのバタフライの代表の司東利恵さんのコーチでもあり、小学生の時に一番に並んで司東さんのサインをもらった思い出があります。

そんなわけで、講義はⅠ~Ⅲ部の構成で、Ⅰ部は岩﨑由純さんによるペップトークについての講演。

ペップトークとは初めて聞く言葉でしたが、選手を力づける言葉だということだったので、非常に興味がありました。

実際、非常に面白くてあっという間に時間が終わりました。

簡単に言ってしまえば、「ペップトーク」とは、「短くて、わかりやすくて、肯定的な言葉を使った、魂をゆさぶる、人をその気にさせる、スピーチ」だということです。

どうやら岩﨑先生は、TMGの女子ラグビー部TKM7の監督の上田昭夫さんともお知り合いだそうで、上田さんにこんなこと言われたとおっしゃっていました。

世の中には「ペップトーク」ではなく反対の「プッペトーク」が多すぎる、と。
「プッペトーク」とは、「長くて、分かりにくくて、マイナスな言葉を使った、魂を萎えさせる、人のやる気をなくす、説教」だそうです。おもしろいです。

一番感動した話は、前置き部分だったのですが、東京消防庁のハイパーレスキューの話です。
彼らは腕立て伏せは一番できない人でも200回、1500mは4分30秒で走るそうです。
そしてもう一つ大事な条件、それは、妻子がいることだそうです。
なぜなら、守るべきものがあり、命の大切さをわかっているからです。
そして、ハイパーレスキューの隊長がいつ爆発するかわからない、命の保証がない現場に行く時、奥さんから一言届いたメールが、「日本の救世主になってください」だったそうです。
これぞ、究極のペップトークだ!とおっしゃっていました。
決して「無事に帰ってきてね」とか「危ないから気を付けてね」とか言わない。
究極の前向きな背中の一押し。
言われた方は、魂をゆさぶられますよね。よっしゃ―って思うと思います。

私がこの講演で一番しっかりと学んだのは、ネガティブな言葉を発することはネガティブなことをイメージしてしまうので、「負けるな!」と「負けろ!」は同じだということです。
『負け』という言葉を発している時点で選手は負けをイメージしてしまう。
だから、同じ状況でもマイナスな言葉を使わない、ということなんですね。
ボートのレースでたとえれば、「スタートは負けるかもしれないけど、後半は負けるな!」ではゴールまで負けてしまうことをイメージするが、「スタートは相手が勝つもしれないけど、後半はお前たちが勝つ!」にすれば負けるということはイメージしない。
「負ける」という言葉そのものの持つマイナスパワーはすごいんだなぁと思いました。

岩﨑先生は年間200回くらい講演をされているそうなので、機会があったらぜひ聴いてみることをお勧めします。
いろいろな本も出されているようです。

そして午後からのⅡ部Ⅲ部は、競泳の平井伯昌コーチによる講義。
平井コーチは、北島康介選手、中村礼子選手、寺川綾選手等々、超有名選手を育てた超すごいコーチです。
競泳もボートと同じタイムを競う競技でこれだけのオリンピックメダリストを輩出している平井コーチの話は、絶対にボートにも共通することがあるはず、と思って、めっちゃ楽しみにしていました。

期待通り、とっても興味深くたくさんのことを学べた講義でした。

平井コーチの下の選手たちは、強化期には1週間に6万~7万メートルも泳ぐんだそうです。
1日に1万メートル以上、1日2回として1モーション5000m以上。
とんでもないです。私も競泳選手の端くれだったので、これがいかに大変かよくわかります。

平井コーチは、強化期にいかにたくさんのきつい練習をしているかどうかが一番大切だとおっしゃっていました。
選手たちはみんなこの時期は廃人のようになっていたそうです。
でも、そんな廃人になるまでやったからこそ、強化期を抜けたらポンポンタイムが出るようになるそうです。

「今年度の重要課題」というスライドに、「いかにして質量的トレーニングを積ませるか」とありました。

やはりやりすぎると体を壊す。
でも、やらなきゃ強くならないんです。
ボートも全く同じです。
ハードなメニューをたくさんやっても怪我をしないぐらい鍛え上げた肉体とそれに耐えられる根性を持ち合わせた選手と、平井コーチのように指導力に優れた指導者がいて初めて五輪メダリストが生まれるんだと思います。

今回の研修会で得たものは大きかったです。
この研修会を受けて、すでに国体の埼玉選抜に対するかかわり方を変えました。
さしあたり国体で結果出せるよう、サポートとして頑張りたいです。

コメントする

Profile

熊倉美咲
熊倉 美咲 (くまくら みさき)
所属:
一般社団法人TMG本部
生年月日:1983年3月29日
血液型:A型
出身地:埼玉県桶川市
出身校:早稲田大学卒
信念:
諦めたらそこで終わり。
今、その時の自分の最大限の力で頑張り続ければ、きっといつか必ずうまく行く時が来る。