写真判定の世界

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FISAのHPから写真を拝借いたしました。

只今ブルガリアのプロブディブで行われている世界選手権。

この写真はLM8+(男子軽量級エイト)の敗者復活戦のゴールの写真。

一番下に写っているのが日本。
0.02秒差でオランダに競り勝ち、組2位でA finalへの進出を決めました。
写真、ここに載せるとちょっと小さくなってしまってわかりにくいかもしれませんが、まさにトップボールの差しかありません。

これは、LM2-(男子軽量級舵手なしペア)のSemifinal A/Bで、3位と4位が0.04秒差。

これなんて、3位と4位が完全同着です。
LM4x(男子軽量級舵手なしクォドルプル)のSemifinal A/B。

上記2つは、3位までがA final進出。

2000m漕いできて、これです。

これが、世界のレベルなんです。

たったこの差で、A finalに行けるかどうか、メダルの可能性があるかなしか、決まってしまうわけです。

全くの同着に関してはどうやって勝敗を決めたのかわかりませんが…

 

これを見て思い出したのが、2007年の世界選手権。

私たちLW2x(軽量級女子ダブルスカル)が初めてB finalに進出したレースです。
今でも鮮明に覚えています。

正直B finalに進出したことだけでも十分な結果を出せていたので、ここで自分たちが上位に食い込めることはあまり自分自身期待していませんでした。
このレースは8位までに北京オリンピックの出場権が与えられますが、正直そんなところで勝負できるとは思っていなかったのです。

でも、予選、敗者復活、準決勝と確実に手ごたえを感じていたので、とにかく自分たちの持っている力をすべて出し切って最高のレースで終わりにしたい、という気持ちで臨みました。

そしていざふたを開けてみると…

ラスト500mの地点で4艇がほぼ横一線。

そのうちの1つはだんだん落ちてきての横一線でした。

私たちはここで思いました。絶対にイケる。

それからは自分たちに猛集中して、とにかく限界を超えて力を出し尽くしました。

ラスト200mくらいまではちらちら横を見れたものの、そこから最後は全く周りを見る余裕はありませんでした。

そしてゴールして、タイムが掲示板に表示されると…

2位と0.05秒差で3位。

B finalは7位~12位決定戦なので、3位というのは9位になります。

0.05秒差でオリンピック出場権を逃しました。

でも、私たちはその時、満足感でいっぱいでした。
それまで全く歯の立たなかったカナダやデンマークと横一線のレースをすることができたのです。
もちろん悔しさもありましたが、それ以上に何とも言えない嬉しい気持ちがこみ上げてきていました。
やっぱりこういうレースができることって幸せなんですよね。
相手にも感謝です。
この時0.05秒差で私たちに勝ったカナダの選手たちも、あとで私たちのところへ来て、良いレースだった、ありがとう、とねぎらいの言葉をかけに来てくれました。
スポーツは世界共通の心を生み出してくれるんですよね。

当時を思い出しすぎて興奮してしまいました。

つまり、こういう写真判定になるようなレースができることは、勝敗にかかわらず少なからずの満足感が味わえるはずです。
恐らく誰もが自分の限界を超えて力を出し尽くすことができるから。

いえ、もちろんやっぱり負けたら悔しいですけどね。。。

でも、悔しさはしばらく時間がたってから湧いてくることが多いです。
あの時の1本をミスしていなければ・・・なんて振り返ってしまうから。

そんな中で、この死闘を戦い抜き勝利を手にした日本代表のエイトは本当にすごいと思います。
尊敬します。

今日、いよいよA finalのレースです。

また更なる素晴らしいレースができるよう応援します。

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Profile

熊倉美咲
熊倉 美咲 (くまくら みさき)
所属:
一般社団法人TMG本部
生年月日:1983年3月29日
血液型:A型
出身地:埼玉県桶川市
出身校:早稲田大学卒
信念:
諦めたらそこで終わり。
今、その時の自分の最大限の力で頑張り続ければ、きっといつか必ずうまく行く時が来る。