笑顔の教室

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おとといの月曜日、笑顔の教室の先生として、青森県の階上(はしかみ)町という八戸から車で4~50分くらいのところにある町の小学校に日帰りで行ってきました。

笑顔の教室とは何物か、というと、私も2年前から参加させてもらっているユメセン(←日本サッカー協会が行っている心のプロジェクト)を下地に、日体協やJOCなども加わって、totoの助成金で、スポーツ界全体を通して被災地の子供たちの心の回復を継続的に支援しよう、という一大プロジェクトです。

対象は、東日本大震災で被災した県の小学校5、6年生たち。

私はこのプロジェクトでは青森県で最初の教室だったようで、地元の新聞社やテレビがいくつも取材に来てくださいました。

私の行った小船戸小は、もう目の前が海なのですが、津波は直前まで来たものの地形の関係で横にずれていき、奇跡的に被害を受けなかった、というところだそうです。

わかりづらいかもしれませんが、土手の向こうは海です。
水平線と空が同化しています。

駐車場から見える小道の先は海!

目の前でウニとか潜ってとっているらしく、校舎入ってすぐのところに・・・

こんな重たいもの被ったら首もげそうだし、海の中潜ったら浮き上がってこれなそうです。

 

授業は、前半45分は体育館で思いっきり体を動かして遊び、後半45分は教室で座って、私が今までのボート人生で学んだことや困難をいかにして乗り越えたかなどの話をします。

手前にいるアシスタントの方がゲームを進めてくださり、私は子供たちと一緒に参加します。
真ん中の向こうの方にいる一番背が高いのが私。

どうやったら課題を成功させられるか、みんなで作戦会議。

子供たちは、きっと津波が襲ってくるところを目の前で見ているのだろうし、中にはお父さんの船を流されてしまった子もいるらしく、また隣町が壊滅的な被害を受けているのも目の前で見ているのかもしれない。
きっと心の底では辛い思いを抱えているのかもしれないけれど、そんなこと微塵も見せずにみんなものすごく元気で、大声で笑って、しかも、私が全然思い付かなかった解決方法も瞬時に思い付いてそれを実践して成功に導いてくれた子もいて、その時は私は本当に感動したし、かわいいみんなから本当にたくさんの元気をもらいました。

 

そして、教室での授業。

最初に北京オリンピックの順位決定戦のレースを短く編集したビデオを見てもらい、それから私がみんなと同じ小学生の時に何をやってたか、その後どうやってボートに出会い、どうやってオリンピックに出場出来たのか、そしてその後の人生最大のスランプについて、などなどのお話をしました。

運動の時間とは打って変わってみんなものすごーく静かだったけれど、その一人ひとりの目は真剣そのもので、きらきら光っていました。
時々にこっとしながら大きくうなずいてくれていた女の子の顔も忘れられません。

そして一通り話した後、みんなにはシートに記入してもらいます。
内容は、今好きなこと、今興味があること、今やってみたいこと、の3つ。

みんな全ての項目にしっかり記入して、積極的に手を挙げて発表してくれました。

その中で、最も嬉しかったことがありました。

それは、何人もの子が「くまちゃんみたいにボートを漕いでみたい」「オリンピックに行きたい」って書いてくれたことです。

彼らは今までボートを見たこともなく、今日初めて知った子たちです。
なのに、私の話を聞いて、ボート漕ぎたいって思ってくれたんです。
こんな嬉しいことはありません。
私の想いがきちんと彼らに届いたということですよね。
ボートはなかなかやりたいと言ってやるのは環境的に難しいところが残念ですが、いつかなんとかして彼らをボートに乗せてあげたい、と思いました。

私は困難を乗り越えるためのキーポイントとして2点あげました。

一つは、どんなに苦しくても諦めずに頑張り続けること。
やめてしまったらもうそこで終わり。それ以上先に進むことは絶対にできない。
今がどん底ならもうそこからは上に上がるしかないのだ。
やり続けてさえいれば、いつかきっとうまくいく時が来る。
自分の可能性を信じて、とにかく頑張れ。

ということ。

もう一つは、仲間と助け合うこと。
頑張り続けると言ったって、一人きりだったら絶対に心は折れてしまう。
人間は誰だって弱い生き物で、人の助けがなかったら生きていくことはできない。
だけど、みんなには助けてくれる友達がいるし、みんなも友達を助けることができる力を持っている。
みんなと助け合えば、きっとどんな困難も乗り越えられるよ。

ということ。

彼らの目を見ていたら、間違いなくみんな困難を乗り越えていってくれると思います。
そんな彼らを見ていて、自分も本当に勇気をもらいました。

それから、上の写真の一番左下にいるかわいい男の子。
彼はそれまで小さい声で恥ずかしそうにしゃべる子でした。
でも、最後に指名されて「腹の底から声出せ~」って言われて、そしたらクラスのみんなも驚くくらい、すっごい大きな声でおなかの底から「ありがとうございました!!」って言ってくれたんです。

子供の力って、ほんとに底知れなくて、可能性に満ちていて、またすごく勇気をもらいました。

これから、私も彼らの輝いている笑顔を思い出し、彼らとともに頑張って生きていきたいと思いました。

 

ちなみに、女性の先生はなんと私と同い年だそうで、83年の早生まれまで一緒。
しかも、友達が宮古高校でコックスをしていたとのこと。
なんとも不思議な縁を感じました。
私が、27歳くらいで初めてボートに乗って、32歳くらいで世界選手権に出ていたデンマークの女性選手がいたという話をしたら、先生も「まだ自分も行けるかも!」って元気になってくれていました。笑

とっても貴重な経験をさせていただきみなさんに感謝です。

また機会があれば、ほんとうにぜひまたやらせていただきたいです!

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Profile

熊倉美咲
熊倉 美咲 (くまくら みさき)
所属:
一般社団法人TMG本部
生年月日:1983年3月29日
血液型:A型
出身地:埼玉県桶川市
出身校:早稲田大学卒
信念:
諦めたらそこで終わり。
今、その時の自分の最大限の力で頑張り続ければ、きっといつか必ずうまく行く時が来る。