全日本軽量級選手権 準決勝及び決勝

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この3日間は、自分にとってほんとに充実した、すばらしい3日間でした。

うまく言葉にできるかわかりませんが、とにかくこのいろいろな思いを記録に残しておきたいと思います。

 

まず結果。私は2位になりました。

1位は逃しましたが、こんなに自分の力をすべて出し切って、ゴールしてこんなにもすがすがしい気分になれたのは滅多にあることじゃないと思います。

決勝を戦った4人がみんな今までも何度も戦ってきて、供に頑張ってきたライバルでもあり友達でもあったということもありますが、ゴールした後、その場で素直にみんな笑顔でお互いの健闘を称え合いました。

それほど、素晴らしいレースでした。

 

今日の私は、朝の準決勝から絶好調でした。
コーチから言わせれば、準決勝で絶好調過ぎちゃったところもあるようですが、とにかく自分でもものすごい集中できているのがわかり、体は軽く、2000mレース漕ぎ切った後も全く疲れを感じず、そのままのペースでまだしばらくは漕ぎ続けられるくらい、ものすごく効率的な漕ぎができました。
とても気持ちの良い、コンスタントでした。

この集中たらしめたものは、何が何でも決勝まで行きたい、ここまで来て決勝行かずに終われるか、という強い気持ちでした。
絶対に負けたくない、負けられない、という精神集中が今日は非常に強く、それをボートを進める力に変えることができました。

 

そして決勝。

本当に始終競り合いできっついレースだったけれど、こんなにも勝負がいろいろと動いて、自分の感情も動いて、絶対に優勝したいという気持ちを自分も含めみんながほんとに強く持っているのもわかって、みんなのいろいろな駆け引きも伝わってきて、そして伴チャリしながら応援してくれる人たちの声もたくさん聞こえて、体は本当にきつかったけど、こんなにも楽しいレースができて、ゴールした後の満足感は最高でした。

終わってから自分のレースのビデオを最初から最後まで見て、普通に見物として面白いと、他人事のようにつぶやいてしまうほどでした。

決勝を戦った他の3人は、みんな今年の日本代表で、ずっと合宿で、私の何倍も練習を頑張ってきた人たちで、その子たちにここまでの勝負をすることができたことは本当に嬉しかったし、また彼女たちが相手だったからこそここまでの満足感を味わうレースができたわけで、彼女たちには本当に感謝しています。

 

でも・・・・

それ以上に何よりも、私がこの舞台にまた戻ってくることができたのは本当にたくさんの方々の支えがあったからで、こんな言葉にしてしまうと薄っぺらく感じてしまうけど、北京オリンピックが終わってからの苦悩の日々は本当に長くつらく、苦しく暗い日々で、この一年半くらいの間にはここで挙げ始めたら本当にきりがないくらい、本当にたくさんの人に本当にいろいろな面で助けてもらって、それがなかったら今の私がなかったのは確実で、本当にみなさん全てにお礼を言ってまわりたい想いでいっぱいです。

何度も何度も目の前の現実の辛さから逃げ出したくなったことがあったけど、そのたびに、時には私の思いを受け止め包みこんでくれて、時には叱咤激励してくれて、そんなみなさんの優しさがあったからこそ、今、私はボートをやめてしまわずによかった、今日、こんな幸せな思いができてよかったと、心の底から思うことができました。

 

本当に、みなさまありがとうございました。。。。

 

それから、今日再認識した自分の中の真理があります。

感覚的な部分は、口で言っても伝わらないし、想像するだけでは自分のものにはならない。
ただ漕いで漕いで漕ぎまくったその先に、「これだ!」という実感に伴って、やっと自分のものになる。

大学時代に自分がよく言ってたことだったと、今日、思い出しました。

私は、4月初旬のお花見レガッタ、及び、5月初旬の戸田レガッタで、自分のスタートがめちゃめちゃ遅いということを痛感しました。

こんなんじゃ、軽量級ではとてもじゃないけど日本のトップの仲間入りはできない。
この思いはこの時、自分の中で確信に変わりました。

そして、なんとしてもスタートの苦手を克服したかった。

それで、監督やコーチに相談し、私はそれから毎日スタート練習を行うことに決めました。

もちろん最初は全くうまくいかなくて、自分に腹が立つことばかりでした。

でも、どんなにうまくいかなくても、毎日やり続けました。

伴チャリしてくれるS本くんの的確なアドバイスをもとに、自分でもどうやったらスムーズなスタートができるか考え続けながら、毎日毎日スタート25本×10セットを続けました。

そうしていくうちに、だんだんとレートが上がるようになり、軽いリズムが出るようになり、スピードも出るようになり、どうやったらいいスタートができるのか、どこをどう意識したらいいスタートができるのか、だんだんいい時と悪い時の違いや原因が自分でわかるようになってきました。

おかげで、4月にはスタートで視界からみんながいなくなってしまうくらい置いていかれていた私が、今回、何とか視界にみんなの姿を収めておけるくらいまでに成長することができたのです。

さすがに「スタートが得意に」とまでは行かないですけど、私はコンスタントには自信があったので、なんとか視界に収められていればそのあとで絶対いける、との自信につながりました。

やはり強くなるためには、それなりの努力が必要なのです。

苦しいことから逃げていたら、強くはなれない。

今回は、心から「本当に勝ちたい」と思えた。

だからこそ、自分の弱点を分析し、そこから逃げず、努力することができた。

好きなことを努力するのは気持ち的に楽だ。けど、嫌なことを努力するのは相当辛い。けど、それをしなかったら強くなることはできない。辛いことから逃げずに努力し続ける、そのエネルギーは、やっぱり「勝ちたい」という強い気持ちしかないのだと思う。

 

今回のレースで実感した自分の弱点は、もちろんスタートもまだまだだけど、それよりもラストスパートでの体力的タフさ。
予選は1250m過ぎくらいから完全にバテ始めてて、相手の追い上げに太刀打ちできなかったし、今日の決勝も、ラスト500m過ぎで一度はトップに立ったものの、そこからまた抜き返され、そのあとはもうバテていて気持ちだけではどうにも太刀打ちできなかった。
これが、日本代表として私の何倍もの練習量を積んできた人との差なのだと、素直に実感した。

今日は今日で自分にとって大満足のレースができたけど、まだまだ課題はたくさんあって、それはまだまだ伸びる可能性があるということ。

今日の気持ちを忘れずに、また頑張っていきたいと思います。

応援して下さった方々、本当にありがとうございました。

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Profile

熊倉美咲
熊倉 美咲 (くまくら みさき)
所属:
一般社団法人TMG本部
生年月日:1983年3月29日
血液型:A型
出身地:埼玉県桶川市
出身校:早稲田大学卒
信念:
諦めたらそこで終わり。
今、その時の自分の最大限の力で頑張り続ければ、きっといつか必ずうまく行く時が来る。